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2006年に公開された作品の中で、恐らく最も再生数の多い作品。この作品を一言で表すならば「予定調和的な作品」ではないかと。

初めて聞く曲でも、聞いている間に次にどんな音がくるかわかる、という経験を感じたことがある方は結構多いのではないかと思います。何故そんな現象が起こるのか、本当のことを私は知りませんが、それは過去に聞いた楽曲の数々から脳が音楽の流れのテンプレのようなを生成し、新しい曲を聴いたときには、そこから演繹的に次の流れを推測しているのではないか、と思います。

氏の作品は、そんな音楽の流れを如何に映像化するか、という点を念頭に置いて作られているのではないかと思います。流れ通りに作ってあるので、曲や映像の流れから次のシーンが容易に想像でき、本当にその通りに来るから非常に気持ちいい、そういう作品です。こういった傾向は例えばRipe Snowなどに顕著に見られますが、この作品では今までの作品と比べて、表現の幅が格段に広がり、映像に深みが加わって、より味が出た。

お二方がおっしゃってる通り、もちろん他の点でも良いところは多数見つけられるのですが、私がこの作品が好きだと考えるのはただこの一点に尽きると思いました。それは私がメタル&トランス大好きな人だという事だからだと思いますし、そういった予定調和的な物が嫌いな人、例えばプログレ好きな方など、がこの作品をどう受け止めるかには、少し興味が湧きますね。

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全体の構成はトランス風味のリズムの掴み易い音楽を軸にした、音楽から喚起される映像が心がけられてストレス無く観賞する事ができました。非常に丁寧な構成で0:14までの前奏を使い概要を示し、0:27の砕ける演出以降でこの作品の主役となるアルビノの少女の登場を描き、1:43〜の間奏で心情の変化、そして1:57からの最後に向けての加速、密度の上昇をもって動画ソースを挟んで来るあたりで鳥肌モノの演出を見せつけられました。

少女一人に絞ったオンリーM@Dで、3:00という時間を全てこの少女を描くことだけに使っています。その割りに内容や演出の薄さを感じさせないのは作者の手腕によるものではないかと思います。全体に透明感の有る青を基調とした色使いで、月から生まれた?少女の雰囲気をうまく表していて、その中で1:43のこちらを見る少女のカットが赤で演出されているのが非常に効果的に見るものに印象付けています。知識不足故に首吊りとこのカットの意図するものがゲームをしていないために具体的に理解できないのが悔やまれます。

ふと思うと、氏の作品でここまで読ませるテキストを用いて具体的に内容を語ろうとしたものってのはこれが初なのではないのかと。紅白という場の特別さを実感します。

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一昔前のユーロビートっぽい音楽にとても忠実なM@Dというのが第一印象です。幾何学的な模様や意味ありげなテキストが過剰なぐらい画面を覆いつくすぐらい出てくるのですが、音楽の展開と画面の展開をきちんと合わせているからか、あまり邪魔だと感じることがありません。打ち込みのリズムに合わせた黒のフェードアウト、0:55のような口パクのような工夫がちゃんとされているため。そのため、音楽と画面がとても合ったものに仕上がっていると思いました。


何でもないような模様に意味があるのではないかとふと画面を止めることがよくありました。0:20の草は三日月のメタファーっぽいですし、0;26秒のロゴマークでは双子っぽい女の子と月の満ち欠けが使われています。それ以降も月はよく出てきますし、0:40の星は、0:55のガラスの欠片と対応してステンドグラスとも捉えられます。0:15の水面とも対応しているのかもしれません。私が気付かないだけで、原作をやったことある人しか分からないものもあると思います。全部きちんと考えられて配置されていたら凄いですね。


使用されているCGはとても綺麗です。たぶん中世ヨーロッパ辺りを舞台にしたファンタジーなのでしょう。バック含め、青を基調とした穏やかな色でまとめられていて落ち着きます。今気付いたのですが夜しか場面がありませんね。キャラクターの白さと相まって幻想的です。第五回の作品のときも思ったのですが、エロゲーってイメージとは全然違います。健康的っぽいカタハネと違って、こちらは少し不健康っぽい綺麗さではありますが。


今作中で最もインパクトがあったのが、間奏部分でヒロインっぽい赤目のキャラクターが上から下へベルトコンベアーで流れるように出てきて、たくさんの人形が首吊りになった画像が短い感覚で表示されているところです。キーボードの音も控えめで、かえって画面のインパクトの強さが強調されているように感じました。最後にアルビノの子の目が動くのですが、「こっちを見ている」みたいな目つきをしているのが本当に怖いグリム童話みたいで、公開当時からずっと覚えてます。この画面だけはとうぶん忘れることはないと思います。


後半部は詰め込まれ過ぎてて、私には付いていくことができませんでしたのでとにかく淡々と眺めていました。ハードSFを読んだときのように、たくさんの情報を一気に飲み込んだんだっていう気持ち良さと似ている気がします。だから、終幕間近で何があったか説明してくれたら分かりやすくてもっとよかったなぁと思いました。何かシリアスな出来事があったことは前後の画面で説明されているので、もうちょい具体的な事例というか。どうしたら表現できるのかは私には分かりませんけど。


あとYoutubeに、同じ画像ソースの海外製M@Dが結構あってびっくりしました。この作品のことは知らないので、そこまで有名な作品でないと思っていたのですが、コアなファンがいるタイプの作品なんでしょうか。それとも、外国のおたくの人ってこういうキャラクターがツボなのでしょうか。ちょっと興味深いです。

CURUS(2006)

作者:Curus(C-Pong/心無鳥)
選者:spline
2006年静止画M@D大賞 ベスト静止画M@D部門 27位(15pt)
第二回 紅白夢寐合戦 第九回戦 白組 51.4% 807

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○選考理由
この作品は基本の作りを分かりやすくしていて、余力で作者の好きなように作ったものであると感じ、面白いと思ったので選びました。

山椒第四回

a milliliter of malice/Saw

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もんぢゅ:1〜6の数え上げが印象的な作品。主人公の内面を表現したということで非常に抽象的な映像になっていますね。
もんぢゅ:原作未プレイの私には解釈の糸口も分からないのがなんとも残念ですが、焦燥感を煽る曲としてこんな曲が選べるセンスが素敵だなと。
もんぢゅ:あとは音楽にまかせた映像を組み立てていくという手法なのではないかなと思いました。
もんぢゅ:Saw氏らしさが全開で今イベントで一番好きな作品ですね。
meim :Q.10の問題文みたいなのは、問題文って形式ではないですが原作にあったような気がします
meim :主人公の心情を現した作品、かな
spline :私は原作もやってないですし、抽象的過ぎてどう見ればいいのか分からなかったです……
spline :あ、3D文字たまに変わってますね。今気付きました。
もんぢゅ:主人公がなにを原因に汚染されたのか分かりませんが、悪意を持つに至った経緯を抽象的にテストになぞらえて表現したということだと思います。
もんぢゅ:、原作やりたい欲は刺激されますなぁ
meim :アイディア勝ち、という印象ですね。原作の主人公の不安定な心境、ただそれだけを表したムービーなので、原作ファン受けは結構良さそう。
meim :ただ、原作知らないと置いてけぼりを食らいそう
もんぢゅ:ですね。置いてけぼりというか消化不良というか。残念。ただ見せたい対象が明確ともいえますね。
spline :どっちかと言えば、私はその置いてけぼりな人の1人で、2人の意見を見ていると羨ましいです。
もんぢゅ:原作重視M@D、私は超ありですね。
meim :脳みそをかき混ぜられる感じで、大好きです

Liberate Accelerator/匣庭くるり

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spline :エヴァのイメージを主体とした作品だと思いました。
spline :シンジ君の不在や映像と映像間の繋がりが分かりにくいことから、物語の存在は希薄ですが
spline :そのぶん、ヴィジュアルと個性で補間しているのが強いですね。
もんぢゅ:エヴァの捕らえ方が自分とは大きく違うのでどうしても戸惑ってしまいますね。
もんぢゅ:直撃世代なもので、どうしてもここまでヴェジュアル的なものとして割り切ることができませんね。
meim :若干、動画ソースに頼りすぎかな、という気もしますね
spline :ふと気付いたんですが、この作品に限らず最近の作品って動画を自然に取り込んでるなぁって思います。
もんぢゅ:そうですね、山椒の作品でもいくつかそんな試みを見ますよね。実写とか含めて。
spline :昔だと実写を入れたら騒ぎになって、静止画っぽい動画M@Dを作ったら騒ぎになってとかでしたよね。
spline :当然のことなのですが、新しい人の方が柔軟に何でも取り入れていけるんだなって思いました。
spline :その点、この作品はそういうことを自然にしていて、やっぱ若い人って強いなと思いました。
もんぢゅ:少しずつですが静止画M@Dも進んでいっているんだなってのをこういう時感じます。
meim :そうですね。新人ということですし、これからに期待できそう
もんぢゅ:確かに。ここらへんの技術先行に感じる部分もこれから整理されていくと思いますね

Oversold Cemetery/ネクロでぃすく

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もんぢゅ:一般的な展開を持つ曲に合わせて展開される作品。
もんぢゅ:どこかプレミア製の匂いを感じる(AK-1さんとかななピ〜さんとか)映像が懐かしくて良かったです。
もんぢゅ:今までに見た氏の作品の中では最もまとまりよく感じると共に、一番のお気に入りです。
spline :今大会で一番分かりやすい作品ですね。どこをどう楽しめばいいのかということが明確にされているので。
もんぢゅ:目新しさはないんですが、スマートですよね。
もんぢゅ:あと映像的には黄色い眼の画面の中での映え方が異常だと思いますね。印象に残りました。
spline :でもこれだけ使えそうなものを他に流用しないのがちょっと勿体無いですね。
spline :例えば、黄色い満月とか黄信号とかを出したら、そこにこのキャラクターを見い出せるのではないかと思いました。

meim :私としては、ネクロさんの作品が若干マンネリ化しているのではないか、と思うのですが
meim :上手いと言えば上手いのですが、一線を越えて熱中できるような作品はあまりないんじゃないかと
もんぢゅ:マンネリ化は最近の作品には私も感じてましたが、今作が印象良かったものでもう一歩いけるんじゃないかという希望ができました。
もんぢゅ:大賞の結果とかみてもそんな感じになってますよね。
spline :私もそう思わなくもないです。それでも、この短期間で2作を公開できるバイタリティは素直に凄いと思います。
spline :だからこそ、そろそろ渾身の力作を作ってくれないかなと密かに期待していたりします。
もんぢゅ:意外性を見せるならいいタイミングかもしれないですね。

山椒第三回

盲目コッペリア/一本杉

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meim : 実のところ、氏の作品は我が強く、個人的には嫌いだったのですが、この作品はそういった面があまり見られず
meim :単純ではあるものの、今まで培ってきた技術を活かして非常にキレイにまとめている。そういう風に感じました
もんぢゅ:私も同じように氏の作風はこのままこの路線でいくのかと、残念に思っていた部分があったんですけど、こうきたかって思いましたね。
meim :私的には、今回の山椒の中で、また、氏の作品の中でも一番好きな作品ですね
spline :今までの強みだったテキストを抑えた、って冒険作ですね。
spline :私は結構怒涛のように連打されるテキストが好きだったのですが、こういうのもいいなぁと思いました。
もんぢゅ:あれを強みに思えないんですよね、私。
もんぢゅ:これってちょっとしたショートストーリーになってると思うのですが、何回か見てると最初のピアノ引く手っていらないなって思えるんですよね。
もんぢゅ: ストーリーではないか
spline :ピアノと背景という少ない情報量で次はどうなるのかっていう期待があるので、私はピアノあった方がいいかと思いました。
もんぢゅ:出だしのインパクトを取るとありなんですよ。ただこいつだれやって思うと邪魔なんですよね。

meim :ところで、雨降ってるのに結構晴れてるじゃん、ってのは無視した方が良い点なんでしょうかね
meim :映像としては、絶対にそこは絶対に変えられないところなんですが、明らかにそんな天候ではないという,,,
spline :雨降ってるほうが好きなのに晴れ間がのぞいて嫌だなぁ、ってことではないでしょうか
もんぢゅ:あんまり気にしてなかったなーwこの作品って朝日から始まって夜空で終わることに意味があるんで、そっち優先したら明るくなりすぎたとか
spline :画像は多いのに情報は驚くぐらい少ないですよね。
もんぢゅ:これ妄想なんすけど(原作知らないので)、水を媒介して世界を見ることのできる少女だとか勝手に思ってるんですよね
もんぢゅ:なんで私は情報量的には十分満足できるかな。個人差ありそうっすね
spline :あー、なるほど。もしくは日光が無理なアルビノとか。例がおたく丸出しですね、私。
spline :解釈に個人差が出てくる=じゅうぶんな情報量がないからだと思いました。
spline :そこがこの作品の面白いところですね。
もんぢゅ:そしてその分見る側にゆだねていると好意的に取ることもできると。
meim :ですね。この作品に関してはその人なりの解釈に委ねても全く問題ない、むしろそちらの方が良いように思います

アンドロジナス/伽藍堂天晴

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meim :この方のムービーも一本杉さんと同様、苦手なタイプではあるのですが、扱ってるソースの好みが被ってる分余計に扱いに困ってます。
meim :前作同様、解釈に一癖も二癖もありそうな作品を、こんな感じで小綺麗に表現することに、原作ファンとしては、なんとも表現しがたい葛藤があるのですが
meim :お二方は、原作未読ということでしたが、どういう風に受け止めたのか気になるところなんですが、どうでしょう
spline :私は小奇麗とは逆の印象ですね。エッジが漫画なのでラフじゃないですか。
spline :それと幾何学的なオブジェがミスマッチで面白いなぁと思いました。
spline :テクノゴスというか、二挺拳銃みたいな90年代の雰囲気が好きですね。
もんじゅ:ミスマッチすぎて私は嫌いですね。ただの飾りってことならないなぁって思ってしまう。
もんじゅ:私の受け止め方だと曲がもう少し何とかならなかったのかなっと。これだけの映像作れるのに音ゲーから音楽もってくるかなぁって。
もんぢゅ:沢山聴いた上でこの選曲ってどうしても思えないんですよね。
もんじゅ:で、選ばれた曲が映像にあっているとは思えなかったので、んーってなってます。
もんじゅ:ここらへんの感覚は「また○○か」に近い嫌悪感ですね。
spline :ナルコレプシもそうですが、あえて分かりやすい有名な曲を選んだのではないかなぁと思ったのですが。
meim :分かりやすい曲を選ぶ必要性ってあるんでしょうか
spline :ストーリーラインが分かる人にしか分からないから、曲はせめてキャッチーなのにということではないでしょうか。
もんぢゅ:そうも取ろうと思えば取れますが、山椒っていうイベントの規模とか主催とか考えるとそうする理由ってないきがするなぁ
もんぢゅ:黒組的なノリだと思うんで。好きに作れ。作者が主役だ。みたいな。
meim :どちらかというと、この曲で作りたい映像があって、それに適当に好きな映像ソースを当ててみた、って印象ですかね

くちびるは、せんせーだけだよ?/藩田志信

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meim :前作の"dote up a child"と同じソースでありながら、雰囲気は一転
meim :前作と今作で外面と内面を表現した、対となるよう意識して作られた作品なんじゃないかと思いました
spline :こういう作品になるのか、と意外でしたね。私は一番好きかな。
もんぢゅ:原作未読の上前作把握してませんでした、対っぽいですね。
もんぢゅ:子供の愛を求める心をここまで強いうたで表現するかって思いましたよ>splineさん
spline :むしろ原作より全然いいですよ。あんなのでよくこんなの作れたなぁって思います。
meim :確かに、今回のイベントの中では、一番見る人の内面に訴えかけてくる力が強い作品かもしれません。
もんぢゅ:対ってことで気づいたんだけど、前作はおとなびた感じを子供っぽい曲、今作は子供らしさを大人めいた曲で表現してるんですよね。うまいわ。
meim :それは気がつかなかった。確かにそうですね。上手すぎる
spline :あと、画面の白い部分の使い方がすごく巧いんですよね。
spline :ライン+パーティクルをレイ重ねしたのもそうですが、画面の余白部分の白色も無駄だと感じさせないのが凄いです。「大好きです。」
もんぢゅ:飾り方が適度なのが好印象ですね。多すぎず、足りなすぎず。
spline :ここまで巧いと、短編として考えられてるなぁってのが当たり前に見えるから怖いですよね。

山椒第二回

Perfect Cherry Blossom/静かなる鎖骨

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もんぢゅ:東方プロジェクトのゲームを題材にし、2Dのシューティングゲームを擬似3Dのアクション映像にもっていく。
もんぢゅ:東方M@Dではメジャーな表現方法をとっていると思います。
もんぢゅ:1:30の制約を払拭しきれずに多少物足りなさを感じるつくりになっているかと
spline :東方M@Dって比較ができるぐらいですから、かなり見かけるようになりましたね
spline :それでも、なんとなくこの作者さんだって分かる個性って凄いと思います。
もんぢゅ:Stage6でまとめてあるのを、一気にみたんですが、知らないうちにかなりの数あるんですよね
meim :そうですね。あまり静止画界隈の作家さんで東方夢寐を見ることはないんですが、探せば結構な数がありそう
spline :そういう界隈外の作品の影響も強いんではないでしょうか。
spline :1:30としてはってもんぢゅさんも仰ってますが、作りが界隈的な整った作品とちょっと違う気がしますね。
spline :1:30でこういうお祭り系か、と意外な路線なので私としては面白かったです。

もんぢゅ:これってゲームの流れをそのままなぞっているんですよね。
もんぢゅ:シューティングゲームのダイジェストなんでちょっと見たことない感じに感じるかもしれません。
もんぢゅ:格ゲーのように1ステージから撃破して進んでいくイメージです。
もんぢゅ:んでステージでいうところの3ステージと5ステージ(か6)の戦闘をクローズアップして最後にもってきてます。
meim :ほー、そうなんですか。東方系にはまったく手を出したことないんですが、こういうの見てると非常に興味をひかれますね
もんぢゅ:なので物足りなさというところで言うと最後はラスボスだろーっておもっちゃうんですよね。
spline : 東方の同人誌だと1ステージ、もしくは架空のステージを引き伸ばして一冊、ってのが多いですね。
もんぢゅ:そうですね。3Stage描きたくなるのは東方好きの性なんじゃないでしょうか。
もんぢゅ:最後がナゼあのようになったのかって、多分マスタースパークをぶっ放したかったんですよ。ヌッコロ氏のときと同じで結末ありきというか。
spline :東方M@Dってスペルカードやボムの演出をゼロからやってるのは凄いと思うのですが、そこに拘泥し過ぎな印象が。
meim :んーでも元々弾幕はって、大げさな演出を交えたりして楽しむSTGのようですし、そこに東方の醍醐味ってのがあるんじゃないですかね。勝手な想像ですけどw
もんぢゅ:醍醐味であるがゆえにそこにこだわることで独自性を表現しにくくなるのかも

Atonement/POL

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spline :OPERATION LEGENDらしい作品だというのが初見の印象です。
spline :中世ヨーロッパらしい雰囲気の画像ソースが、作風と音楽との相性ばっちりだなと思いました。
もんぢゅ:全体から感じるお洒落な雰囲気がOLっぽいと思わされますね。
もんぢゅ:最近だとカルタグラのM@Dの印象が強く残っているからだと思いますが
spline :出てくる女の子や、後ろの色使いも大人っぽいですよね。
spline :文字の少なさも雰囲気の統一に一役買ってるかと思われます。
もんぢゅ:途中で音が消えるところは斬新とまではいえませんがいい演出ですよね。ハッとします。
もんぢゅ:恐らく鳥が死んだのであろうと予想できます

meim :個人的気には何度か出てくる蝶の動きが好きですね。
meim :自然な動き、ってわけではないのですが、不規則な動きをしてるので見ていて飽きないです
もんぢゅ:蝶の動きにはたしかに拘りを感じますね
spline :そういう、隠喩としての小道具の使い方が巧いですね。
もんぢゅ:鳥の死は自由が手にできなったことを示しているのかもしれないですね。蝶も自由への憧れとかを示す道具なんでしょうね。
spline:その反面、ちょっと流れが分かり辛いかもしれません。
もんぢゅ :雰囲気重視だと思ってみてるので私は流れをそれほど意識せずに見れているかも
spline :何度か見せるためのツンデレ手段、なのかもしれませんが。
spline :繰り返し見ることにより雰囲気を楽しむ作品だと私も思いました。

Lucky Switch/綾香

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もんぢゅ:軽快なテンポですすむ動画ソース作品。全体に楽しげな雰囲気を十二分に感じられます。
もんぢゅ:その分構成に意図が感じられにくく、抑揚がない感じに。さびでの盛り上がりがほしいところ。
もんぢゅ:ポイント毎では好きな表現が多々あるんですが、全体をみるとだらーっとしちゃってるかなぁと。
meim :時間が足りなかったのか後半作りが甘くなってるように感じますが、音と映像は上手く合わせられてると思います。
meim :何を伝えたいか、というところに焦点を絞れば、もっと良いムービーが作れるんじゃないかと思います
もんぢゅ:0:19の繰り返しとか0:29のピコーんとかいいセンスしてると思いますよ。
もんぢゅ:音楽の掴み方はうまいですよね。
spline :サビも通常の部分もちゃんと凝ってるというか。
spline :らきすたなんだから、もうちょっとハメを外してもいいのでは……と思いました。
もんぢゅ:個人的につぼなのが、「しゅーくだいだよー」がこれからがつがつM@D製作がんばりますっていってるみたいなのがちょっと面白かったりw
spline :それはM@D病ですw
もんぢゅ:えぇーw
meim :新人のようですし、これからに期待、ということで
もんぢゅ:ですね、楽しみな新人です。