[1st impression]

実の所この作品はリアルタイムで鑑賞してなかったりします。スマ2前後は界隈から遠ざかり気味だったもので、一応。

まず、スマスマのような「新人の大会」でこのような作品が提出されたということに驚きがあります。M@Dを見て、界隈のM@Dに憧れるような人は漫画ソース(しかも二次)で動画ソースも使って、解釈ネタなんてのはいきなり作ってこないでしょう。そういう作品が提出されることがむしろ目標?であるスマにとっては皮肉な話かもしれませんが、大賞をとったのならば界隈の目は確かなのですな。(独自性の垣間見える作品として、第一回の不安定王氏がいますが、スマ運営自体は大会の意義とか考えているんでしょうかね、余計なお世話ですが)

作品の感想に入りますが、構成が良く練られていると思います。表現にはまだ新人ということで稚拙な部分が見受けられますが、起承転結のしっかりとした作りは、かっちりした作品の好きな私としては好印象。1:17〜の部分は中盤をしっかりと引き締め、サビへと入っていき、2:14〜の終わりへと続く部分のストーリーテリングの上手さが気持ちよく最後まで自然と引き込んでくれます。「だからやめろ」等の台詞の挿入方法なんてベタだけどたまらなくゾクゾクきますわ。気になったのは、アスカ→シンジという構図が重要な作品で「シンジが使徒であった」という部分が無駄に強調されているのが。RE-TAKE読んでないからかもしれませんが、そんなことどーでもいいやんって思ってしまった。(meimさんから頂いた補足では、RE-TAKE内ではかなり重要な設定であるということですので作者として譲れない部分であったかもしれません。)

蛇足っぽいですが、漫画ソースの表現方法として残り香氏の「ハナ」は非常に読み易い作りでしたが、この作品も同様に読み易いなぁと思いました。「M@Dの中で漫画を読ませる」っていうのは漫画ソースならではなので面白いなぁとなんとなく思った。

ソースに関する所では、エヴァって作品としては有名だけど和製M@Dのソースとしては以外と使われて無いように思っていましたがどうやら勘違いだったようです。個人的にはその勘違いも作用して新鮮に見られましたけど(笑)