[1st impression]

終ノ空というソースに関して妙な考察を加えると、雫、痕、MOONあたりから続くダーク系ソース代表で、その後は腐り姫、沙耶、カルタグラ、3daysあたりに続いていく、という印象を受けます。例えばloopのような名作の視聴者が「俺もこんなの作りてぇ」って衝動から、こういったソース(もちろん元ソース含む)に手を出していくっていう構図があるんじゃないかと思います。ダーク系が持つ中二臭さってのに私らヲタは妙に弱いわけで。これらの作品群の知名度ってエロゲ界隈全体に対して静止画界隈のほうが妙に高いんじゃないかなっと思います(あくまで印象論です)。

こういった衝動が作成過程の根底にあるので表面上うすっぺらい作品が生まれやすいのかもしれないと思いました。「M@Dを見てM@Dを作る」ということがゲームを蔑ろにした、ただ映像の美しさ(ただそれすらも今までにどこかのM@Dで見たことのあるような表現に留まってしまう)を求めた物になってしまうのではないかと。私がダーク系の作品に対して無条件に近く拒否、嫌悪感を持つ理由はそういった作品ばかり見てきたという印象のせいだと思う。

正直私は上記の理由からこの作品ほとんど印象に残っていませんでした。今回は再び視聴する機会が与えられたので、少し考えてみたところ、「影響を受けたM@Dをソースである」と考えるとしっくりくるなという結論に至りました。簡単に言えばリスペクトってやつですよね。今作中においては、loop、DEAD-ENDに影響を受けていることを示していますが、それらに対する憧れとか尊敬とか感謝の表れの一部なんじゃないかと思います(ただ私がloop好きすぎる故の解釈かもしれませんが、単なる模倣っていう考え方よりは個人的に納得)。

まぁそういう理由で見てしまった以上それ以上の部分は語れないので、内容に関してはノーコメントでお願いします。