[1st impression]

全体の構成はトランス風味のリズムの掴み易い音楽を軸にした、音楽から喚起される映像が心がけられてストレス無く観賞する事ができました。非常に丁寧な構成で0:14までの前奏を使い概要を示し、0:27の砕ける演出以降でこの作品の主役となるアルビノの少女の登場を描き、1:43〜の間奏で心情の変化、そして1:57からの最後に向けての加速、密度の上昇をもって動画ソースを挟んで来るあたりで鳥肌モノの演出を見せつけられました。

少女一人に絞ったオンリーM@Dで、3:00という時間を全てこの少女を描くことだけに使っています。その割りに内容や演出の薄さを感じさせないのは作者の手腕によるものではないかと思います。全体に透明感の有る青を基調とした色使いで、月から生まれた?少女の雰囲気をうまく表していて、その中で1:43のこちらを見る少女のカットが赤で演出されているのが非常に効果的に見るものに印象付けています。知識不足故に首吊りとこのカットの意図するものがゲームをしていないために具体的に理解できないのが悔やまれます。

ふと思うと、氏の作品でここまで読ませるテキストを用いて具体的に内容を語ろうとしたものってのはこれが初なのではないのかと。紅白という場の特別さを実感します。